どうも、じゃぶじゃぶ(@jbjbgame)です。
「Tales of ARISE(テイルズ・オブ・アライズ)」を無事クリアしましたぁ!!
今回は、1周目クリアしてみて思った評価とレビューを書いてみました。
ネタバレは極力抑えるよう努めていますが、部分的にゲームの内容やニュアンスが分かってしまう部分もあるのでご了承ください。
ゲームの基本情報
タイトル名 | Tales of ARISE テイルズ オブ アライズ |
ジャンル | 心の黎明を告げるRPG |
対応機種 | PlayStation®4 / PlayStation®5 / Xbox One / Xbox Series X|S / STEAM® |
CERO | C |
配信日 | 2021年9月10日(金) |
公式サイトURL | https://toarise.tales-ch.jp/ |
ゲームの評価・レビュー
☆個人的評価
ストーリー | 4 |
グラフィック | 4.5 |
戦闘・アクション | 4 |
音楽 | 3 |
ゲームシステム | 4 |
総評 | 4 |
・全体的な感想
今作のテイルズは、従来のシリーズのイメージや雰囲気、ゲームシステムを大幅に変更した、意欲的な作品になっていると感じました。
主人公や仲間などの登場キャラクターはすらっとした体形をしているし、それぞれがどこか闇を抱えている印象を受けます。ストーリーもかなり重ためな内容になっているので、ひと味違うテイルズが楽しめると思います。
ただし、ストーリーを進めていくことでメンバーたちの和気あいあいとした掛け合いは健在。テイルズらしさもちゃんと残っていました。
戦闘やゲームシステム自体にも多くの改良が施されていて、プレイヤーに極力ストレスなく遊べるよう工夫されています。
悪い部分を見つけるのが本当に難しい今作、人によってはアイテムの入手のしづらさや戦闘の難しさに不満を抱くかもしれませんが、コツをつかめば解消できる部分だし個人的にはむしろ評価できるポイントでした。
ストーリー ★4
△ シリアスで重たいストーリー
ゲーム開始からかなりシリアスな内容になっています。
いきなりダナがレナに占領され、炎の大地では奴隷がひどい扱いで働かされている。人を人とも思わない所業。支配するレナと支配されるダナが真っ向からいがみ合う世界情勢になっています。
暗いストーリーは人によっては好みが分かれると思います。過去シリーズの印象のままプレイすると面食らうかもしれませんが、キレイ事だけでは片づけられない問題に立ち向かっていくストーリー構成は個人的に好きでした。
むしろ仲良しこよしですべて都合良くことが進んでいく展開で気持ちは萎えてしまうよりは、今作の方がイイのかなぁと思っています。
従来のテイルズシリーズは自分が正義で明確な悪がいて、正義が悪と立ち向かう、、、という分かりやすい構図でストーリーが展開していく印象がありましたが、今作ではもっと複雑です。
もともと敵対していた相手にもそれぞれの立場があり、完全な悪とは決めつけられず、何が正しいのが考えさせられる内容になっています。
〇 闇を抱えた個性豊かなキャラクター達
主人公の鉄仮面(アルフェン)を含めて今作では操作できる仲間は6人います。
そのメンバー全員がそれぞれつらい過去・闇を抱えています。
ストーリーを進めることでキャラクターの人となりが見えてくるので、最初は分からないことが多くても話を進めていくことでどんどん真実が見えてくるので、話にのめり込みながらプレイすることができました。
人種や立場もみんなバラバラですが、そんな彼らが手を取りあって助け合う姿は従来のテイルズらしさを感じます。
〇 いままでテイルズらしさも健在、キャラたちの掛け合いを楽しめる会話イベント
フィールドに点在する野営地で休んだり、新しい土地に足を踏み入れると会話イベントが発生します。
会話イベントはコミック風の一コマみたいなデザインになっていて新鮮です。
キャラクター同士の掛け合いやクスッとするようなコミカルなものまで用意されており、色々楽しめます。
グラフィック ★4.5
◎ 絵画調の美しいグラフィックス
今作は「アンリアルエンジン4」をベースに作られており、背景もキャラクターもかなりキレイです。
リアリティを追求するのではなく油絵を彷彿とさせるグラフィックになっていて、新しい土地に入るごとにキレイな風景に見渡しているだけでも楽しいです。
キャラクターデザインも7頭身のすらっとした見た目で、過去シリーズの3頭身や4頭身のアニメみたいな見た目ではないので、正直最初はテイルズをしている感じはしませんでしたw。
ただ、ゲームしていくうちにその違和感も無くなり気にならなくなりました。
むしろ、絵画のような背景グラフィックには今作のキャラクターデザインの方が良くマッチしているとまで思っています。
× フォトモードがないのがもったいない
悪いところがすくないテイルズオブアライズで、唯一明確に不満だったのがフォトモードが無いところです。
折角背景がきれいで戦闘もド派手なのに、フォトモードが用意されていないのが非常にもったいないです。
戦闘中やフィールドをキャプチャーしてTwitterにあげたかった人も結構多かったんじゃないでしょうか。
グラフィックスが良かっただけにフォトモードがあれば満点でしたが、この点がネックになって★4.5にしています。
戦闘・アクション ★4
〇 攻撃だけでは勝てない、敵の攻撃を見極めて戦う
従来のテイルズシリーズは、ゲームの難易度が「ノーマル」程度であれば術技や通常攻撃のゴリ押しでクリアできましたが、今作では攻撃だけをしていたは勝てません。
その点で言えば今作の難易度は高く設定されているかもしれません。
スーパーアーマー持ちの雑魚敵が多く存在するので、攻撃し続けても被弾を避けられずジリ貧になります。
戦闘を優位に進めるには「ブーストアタック」を活用します。操作キャラクターごとに得意とする敵が決まっており、「ブーストアタック」でブレイクして攻撃の起点とします。
ブーストアタック | 性能 | 有効な敵 |
アルフェン「炎の剣」 | 己の身をも焼く炎の剣。HPを消費する代わりに高威力・広範囲の一撃で敵をダウンさせる | 地上にいる敵 |
シオン「ウィングブレイク」 | 銃口から無数の光線を放つ。飛行している敵に有効で、一定時間飛行能力を制限しダウンさせる | 宙に浮く敵 |
リンウェル「マジックキャンセル」 | 星霊力に干渉する特技。敵の詠唱を妨害して自分にチャージし、敵はしばらく術が使えなくなるうえダウンする | 術を使う敵 |
ロウ「破壊の一撃」 | 気合を込めた一撃。殻や盾などの装甲を備えた敵に有効でダウンさせられる | 殻や盾をもった敵 |
キサラ「剛・粉護陣」 | 巨大な盾を突き立て、仲間を守りつつ攻撃する。突進中に当てれば突進を中断させ、ダウンする。さらに仲間全員の防御力・属性防御力を高める | 突進する敵 |
ティオハリム「プレヘンデレ」 | 地面から根を生やし敵を捕らえる。敵の回避能力を無効化し、ダウンさせる。 | 俊足で攻撃を避ける敵 |
ブーストアタックを使うにはBG(ブーストゲージ)が必要になります。
ブーストゲージを効率よく溜めるのにジャスト回避がオススメで、回避行動にうま味を持たせる戦闘システムが、攻撃一辺倒の退屈な戦闘を回避させるようによく考えられています。
プレイヤーの技術介入度の高いゲームが好きな自分にとってはテイルズオブアライズのバトルはかなり好みでした。
アクションや戦闘が苦手な方には難しく感じるかもしれませんが、いつでもゲーム難易度を変更できるので、救済処置も仕様として用意されています。
× 味方との連携がしづらい
今作ではAG(アーツゲージ)を消費して術技を使用しますが、敵を倒し切るには1人のキャラクターだけでは足りず味方との連携が必要になります。
それなに味方のAIが操作キャラとは別の敵を攻撃する仕様になっているせいか、コンボを繋げづらくストレスでした。
さらに、操作以外のキャラクターが勝手に死んでしまって、
特にロウの体力が少ないこともあって、CPUに任せていると勝手にやられて戦闘不能になることが多々ありました。こっちが頑張ってジャスト回避をして立ち回っているのに
操作していないキャラクターは基本的に敵の攻撃は避けて被弾を最小限にしてほしかったです。。。
◎ キャラクターごとに特徴を持った戦闘スタイルでバトルが飽きない
操作できるキャラクターはそれぞれ戦闘スタイルが全然違うので、1人のキャラクターにマンネリしてきたら別のキャラクターに切り替えることで、飽きずに戦闘を楽しむことができました。
キャラクター | 性能 |
アルフェン | 豊富な技と、わざ性能が変化する「フラムエッジ」でコンボを組み立てて戦う。 |
シオン | 銃による遠距離攻撃と溜めることで性能が変化する「ブラストスナイパー」で戦う。 |
リンウェル | 「マジックチャージ」により詠唱した魔法を保持できる。チャージを重ねることで魔法の性能を向上し、上級魔法に変化する。 チャージした魔法と技を組み合わせてコンボを組み立てることも可能。 |
ロウ | 敵の攻撃を受けずに攻撃し続けることで自身を強化する「アウェイクニング」が発動。 いかに被弾を避け攻撃するかを楽しむキャラ。 |
キサラ | 敵の攻撃のガード中に技を使用することで、通常の術技が強化される「ガードイングニッション」を発動。 ガードを起点に戦闘を組み立てる。 |
ティオハリム | ジャスト回避を成功することで自身の武器が強化できる「ロッドエクステンション」を発動。 敵の攻撃を見切り、ジャスト回避から一気に畳みかけるキャラ。 |
音楽 ★3
〇 オーケストラの壮大なBGM
王道RPGにふさわしい壮大なBGMで物語に彩を与えています。
オーケストラ風の曲が多く、日本人だけでなく海外のプレイヤーにもウケの良いテイストにしていると感じました。
△ OPが二つ!?ネタバレを含むOPでガッカリ
テイルズシリーズではお馴染みのOP曲は、今作ではなんと2組のアーティストを起用しています。
OPには感覚ピエロ、劇中歌とEDには絢香を起用、OPはキャッチーな曲調でEPはシリアスな曲調になっており、どれも名曲です。
ただ、劇中歌であるOP2では、そのオープニングムービーにネタバレ要素が多く含まれていたのでビックリというかガッカリしました。💦
オープニングを2つ用意する必要があったのかなぁと少し感じました。
CPは回復や支援系の術技を使用する際に消費され、メンバー間で共通のポイントです。
ダンジョン攻略中にCPが尽きることが多くCPの回復アイテムも高価なため、都度都度CPを回復しに拠点に戻るというアクションが面倒くさかったです。
回復アイテムの値段はもう少し下げても良かったんじゃないでしょうか・・・
ゲームシステム ★4
△ CP(キュアポイント)の管理が難しい
今作の回復システムはCP(キュアポイント)を取り入れた斬新なものになっており、従来のテイルズシリーズの仕様とは大幅に変更を加えられています。
× お金や回復アイテムの調達が難しい
モンスターを倒しても今作ではお金を稼ぐことができません。金策の方法が従来のシリーズとは違い、ゲームの序盤は金欠になるかもしれません。
お金稼ぎには基本的に換金アイテムを売ることが必要になります。レベル上げと金策が完全に切り分けられているので、作業量が単純に増えるという意味ではストレスでした。
さらに、CPの管理が難しい上にその回復アイテムであるオレンジグミがかなり高価に設定されているので、サクサク進めさせないような開発側の意図を感じます。
◎ ゲームのロードが爆速でストレスフリー
ゲーム全体を通して、ロードがかなり高速で全くストレスを感じません。(※自分がPS5でプレイしたことがデカいかもしれません。。。💦)
テイルズシリーズはエンカウント性で戦闘に突入しますが、バトルの切り替わりもロード時間がほぼ無く連戦しても気になりません。
戦闘突入時だけでなく戦闘終了からフィールドに戻るのにもロードを挟まないです。ホントすごい!
◎ ファストトラベルで移動ストレスなし
今作では、ファストトラベルが街中だろうがダンジョン中だろうが、どこからでも移動可能になっています。
各土地に用意されているサブクエストは多くても10個あるかないかといった感じ。
その内容も、敵を複数体倒すものやギガントの討伐クエストがほとんどでバリエーションも少ないです。
テイルズはやり込み要素が多いイメージだったので、今作はその少なさに少し残念でした。